2006年2月19日 (日)

“清水音泉”の由来

 ブログ化記念に、今更ですが“清水音泉”という名前の由来について。
遡ること2年前、僕らはサウンドクリエーターという関西のイベントプロモート会社に居る訳ですが、「男湯」「女湯」(今は東京のヴィンテージロックさんに所属)「桶洗い」の4人でチームになっていた。もっと明確にそれを打ち出したくて(詳細はこの日記の1回目に書いてるのでまた見てやってください)、チーム名を考えた。尊敬する、ある東京の方にお話ししてマジメな名前を命名して頂き僕はそれにしようと思ったところ、「男湯」と「女湯」から猛反発に。
「そんなマジメな名前嫌です!」
「・・・なぬ?じゃあ、どんなんがええねん!」
数日後、彼らから上がって来た名前が、
『清水商店』『清水観光』『清水エスパルス』『清水漁協』『清水温泉』etcets・・・・
「なめとんのか!!全部ワシの名前になんかつけただけやないか!!!」
「僕らこれじゃ無いとやれません!!」
と、一歩も引かないアホ二人。
「う~ん・・・」
そうなんです。『清水』というのは、恥ずかしながら僕の名前なのです。くれぐれも言っておきますが、僕は所謂「オレがオレが」というタイプでは無いです。だから裏方やっている訳で、ましてナルシストな人は一番苦手。自分の名前をのれん名にするなんて、とんでもない!と、アホ二人と喧々諤々やっていたら、盟友のプラムチャウダーのUMEちゃんという人(「ルックルックこんにちは」で岸辺シローの失陰を見て『ロックロックこんにちは!』というイベント名を思いついた天才!)が、
「この『温泉』を『音泉』に変えたらオモロイんちゃうの?」
「(うっ、オモシロイ!いや、しかし・・・)君もアホなこと言うなぁ。ちゃんと考えてや。』
「あ、それめっちゃイイじゃないですか!それにしましょう!決定!!地名っぽくて、人の名前って解りませんやん。」
とアホ二人。
「・・・まぁ、心斎橋に『清水湯』(アメ村の有名な銭湯)もあるし、それとも引っかかって大阪っぽいなぁ。」
と51%オモシロイと思ってしまった僕は、49%の嫌悪感を抱えたまま、この名前にしぶしぶOKを出してしまったのでした。
 のれん名は敬愛する奥田民生さんに執筆頂きました。敬愛するだけでは無くて、民生さんのライブ活動は、僕らの一番指示したいスタイルでもあったり、またひよった時「書いて頂いたのれんにドロを塗る訳にはいかない!」と背中を押して貰う意味合いもありました。
 それからもう2年近くたちますが、今だ50%の境目を「後悔」の2文字が行き来します。
まぁ、開き直って「ああ!自分の名前さ!!」と、今は無理やり潔さを振りかざしますが、本当は恥ずかしくて仕方ないのです。
 だって、取引先の会社に電話して「シミズオンセンのシミズと言いますが・・・」って言うのは、とても恥ずかしい。電話とった人は「はぁ?」って感じである。だから出来るだけ携帯に直電する癖が。
 ラジオ局で打合せしてても、オンエアーから「・・・お問合せは清水音泉まで」とか流れて来たら、帰りたくなってしょうがない。(実際最初は何度か帰った)
 せめての抵抗で、一般の方からの問合せの電話に関しては「はい、音泉です!」と言って貰うようにしている。
 あとは仕事で接する、特に初対面の方の態度がなんか変わった。「この人少しエライ(エラそう)」みたいな。あの、全然エラク無いです。未だにファンダンゴでアンプ運びますし。お金も持ってませんし。誰にでも敬語使いますから。勘弁してください。
 良かったことも多々ありますけどね。自己紹介しなくても何となく知ってもらえたり。あと、イベントする時もタイトルに困らなくなった。「○○音泉」とか「音泉○○」とか。何でも前か後ろに「音泉」って付ければ僕らがやってる、って解ってもらえる。
 ということでですね良いこと悪いこと色々あるのですが、僕は決して「自分がカワイイ、ナルちゃんでは無い」ということだけご理解ください。

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