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2009年9月23日 (水)

スパルタローカルズ

 スパルタローカルズ、ラストライブ、渋谷AX。

 ライブで聴きたい曲はおおよそ全部披露してくれた、3時間を越える演奏はとても丁寧に且つ時に狂った、彼ららしいライブだった。そしてそんな相反することを、実にカラッと精神的にもやりのけたライブだったと思います。見てる僕も、その気になれば過去関西での色んなライブ、イベントを回想してせつなくもなれるものの、当の本人達がととてもサバサバしてた(ように見える)ので、そんな気にもならず。これが最後であることを感じさせない、次新たなアプローチで第二期に入るようなバンドの節目のライブのようで、それがまたスパルタらしくて良かった。「覚悟」や「納得」、「潔さ」といった形容しか出来ない、男の中の男気溢れるライブ。何もマチガッテ無かったです。

 こんな時、唯二つ思うことがある。ひとつは自分的に「力に慣れなくて申し訳ない」という気持ち。解散する理由はバンドごとに当然違うのだけど、何割かはセールス的要因も必ずあると思う。数字の部分で成功を収めたバンドが解散するなら「あぁそうですか、人間いろいろありますよねぇ、バンドは続くほうが稀ですからねぇ」と、こっちも比較的ドライに納得するものの、そうでないバンドの場合は自分にも幾ばくかの責任を感じるのです。あの時「こうやっておけば」とか「こんなイベント組めていれば」とか、思い出すとキリがない。

 もうひとつは願望で「解散しても音楽をやっていて欲しい」ということ。そうすればまた会えるし、「終わりは始まり」何も悲しいことは無い。打上げも(1件目は)カラッっとしていたので、あまりそんな辛気臭い話しには全くならなかったけれど、最後にギターの伊東君はまたバンドやるゲなことを言っていて、とても嬉しかった。4人とも、他では聴けない演奏がマチガイなく出来るので、個々にやっていって欲しい切に願います。

 バックホーン、フジファブリック、アナログフィッシュ、detroit7、サンボマスター・・・ほぼ同期のバンドもみんな頑張ってる。違う形で、4人にまたステージで会えますよう。10年弱、楽しい時間を過ごさせて貰えました、ありがとう、スパルタローカルズ。

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