京都音博
京都音博に行く。一言で言うと「素晴らしかった」につきる1日でした。
出演者をくるりの二人が例年通り丁寧に紹介する進行はいつも通り、イベント全体を通して何かとシンプルでとても分かり易い。
ふりがみとふなとさんや、BO GUMBO3など今年も「京都」への拘りが見えて、バックに京都タワーが見える梅小路公園という京都駅から徒歩で行けるシチュエーションもならではで、2年前も思ったけれど「くるり」にしかあり得ないイベントに既に意味があると思います。
BO GUMBO3&ラキタ君(どんとさんの息子さん)は、ちょっとジーンときた。お父さんのギター(イイ音するのですよ、これが)を抱えて出てきたラキタ君、若干緊張気味。血は争えない部分は既に大いに感じますが、「夢の中」は上手いとかを通り越して伝わってくる演奏でした。LIVEは伝わるか、伝わらないかが全てだとすれば、期待通りそして期待以上。アコースティックだったけどBO GUMBO3の皆さんの演奏も、こないだのOTODAMAとまた違った感慨がありました。やっぱり京都でラキタ君と一緒というのは、これ以上はちょっと考えられないステージ。京都のお客さんの「ナイスキャッチ(B&Vo永井さんのキャッチーな口癖)」具合も心温まる・・・いいお客さんです。BO GUMBOSが、どんとさんが確かに受け継がれていくのを肌で感じました。どんとさんの追悼ライブで清志朗さんが歌った曲がメニューに入っていたのも、直に聴いた人間としては何とも言えない気分になって。なんかもう、個人的にはたまらないものを見てしまった感じ。でも実際ライブは、終始明るく繰り広げられて、どんとイズムというか、BO GUMBOSのまんまだったんですけどね。これからも絶やしてはいけない音楽、バンドのひとつであることを再確認させて貰えました。
民生さんの弾き語りもこのイベントでずっと見てみたいと思って、楽しみにしてました。矢野さんの名曲「ラーメン食べたい」や、これも個人的には特別な組合わせとしてずっと見たかった岸田君とのジョイントも実現して、いや何とも豪華な、ここでしか見れない聴けないモノがあって・・・音博最高。ラスト、久々に聴けた「CUSTOM」は京都の空に異例の迫力とともに吸い込まれました。
圧巻は、この日異例のキャスティング、石川さゆりさん!まず当たり前ですが、歌が超絶に上手い!喜怒哀楽の表情がグッとくる。歌詞に感情がこもって、歌い上げた後の笑顔が最高にステキ。ビジョンはこの為に入れるのですね、とても勉強になりました。MCも、終わった曲への余韻から次の曲へのいざない方がもうパーフェクト。そもそもMCする理由としては、①演奏する側のインターバル(チューニング、水飲みなど)②お客さんへのインターバル、リラックス(良い空気作り)③次の曲へ聞く側を「前のめり」にさせる為の煽り(サンボマスターなどが良き例)、などなどが完璧にクリアされてるのです。これは、演歌もロックもPOPSも関係なく、ステージに上がる人全てにあてはまります。含め、エンターテイメントとしては完璧!40分(くらいだったような)、初見でもほぼ全ての人が引き込まれるステージング。いや~、これはヤられました。「可愛さ」と「美しさ」が同居してるとーーーってもステキな女性でした。今日から僕も「サユリスト」です。これ、見た人全て共感して頂けると思います。
しかし、何よりスゴイのはこんなイベント、キャスティングをやってしまう、くるりのお二人かと。国籍も地域もジャンルも超越しながら、京都でやる意義を生み出している。人ん家のイベント見て、ここまで感動することってそうそう無いのですが、とても共感出来る楽しい1日でした。関西人として、ずっと続くといいなぁと思います。
しかし、うちの男湯はくるりのお二人と大学の同級生なのに、なんでこうも差が出てしまったのだろ・・・ちなみに新日本プロレスのエース棚橋選手も同級、レイザーラモンさんはプロレス同好会(大学は同志社?)で一緒、、、ホント立命館ってオモロイ学校やと思いますし、京都って関西の中でもオモシロい風土がありますね、独特ですね。
| 固定リンク