BEAT CRUSADERS"popdod"感想文
少し前にビークルのニューアルバム"popdod"を頂いた。そして、マネージメントのS松さんから留守電が入る。「ブログで感想を書いて欲しいっす、ヒダカトオル40歳も記念して全国40人の人に書いて貰うのっす、大阪は君っす!http://www.beatcrusaders.net/」・・・とのこと。最初はマチガイ電話かと思ったけれど、マチガイじゃなかったみたい。ヤバい・・・マジメに凄いプレッシャー・・・果たして僕でいいんだろーか・・・何故か僕でいいみたい・・・理由は恐いので聞かずじまい・・・。僕でビークルさんのお役に立てるなら、なんなりとやらせて頂きマスけれど、決して音楽評論家でも無ければ、国語力も弱いので、中身は全く小学校高学年並みでトホホな内容になるのはマチガイ無いですが。
CDの感想の前に"何がプレッシャーなのか"を少し・・・
僕は恐れ多くも、ヒダカさんと同い年で今年"Fジュー★ライダー"。なので、ヒダカさんが発信するモノ(曲、言葉、ギャグ、皮肉・・・etc)が凄いツボにはまり、ハダにあって、まずは一方的に"ファン"なのです。そんな世代的親近感と同時に、音楽人として超人的なところも尊敬してます。「何が"超人的"?」って、ビークルの創作はあたり前に、曲提供、全国またにかけてのハンパ無きライブ活動/フェス参加/企画、数々のコラボ、コンピ参加、DJ、取材、TV出演・・・・凄い量の活動をこなして、いや「こなす」とは失礼、「やりきってる」のが信じられないのです。多分、日本のアーティストで一番多忙なのはヒダカさんだと思うのです。そしてそれがただ単に「ビークルの為」とか"私利私欲"じゃ無くて、「音楽の為」「音楽好きな人の為」もしくは「一人でも多く音楽好きを増やす為」に身を削って戦ってると思うのです。ビークルを切り口にとてつもなく大きなモノに立ち向かってるよーに見えるのです。ライブでは女性客に「おま○こ、お○んこ」言わせてますが本質はその正反対、これ以上マジメで誠実な人は居ないのではないか?と。
普段の活動からも、それらはもちろん垣間見えますが、間近に感じたのがここ大阪のFM802で約1年半レギュラーをやってはった時。選曲の面白さと言葉の説得力がハンパでは無かったのと、明らかに私欲が無いスタンスに「こんな男らしい人はいねぇーっ!」と確信したのでした。めちゃくちゃ音楽聴いてはりますし、まず知らないアーティストは居ないその貪欲さ、勤勉さ、あと音楽愛をひしひしと感じたのです。
昨年淡路島で行われた「BOYS OF SUMMER」も同様のことを感じました。イベントで「素晴らしいアーティストを紹介する」なんてことは、本来僕らみたいなプロモーターの仕事であるのに、身を挺してやってはるんですね。前述のDJなんかは本来ディレクターの方が行うことだったり。アーティスト、ミュージシャンであると同時に、他のさまざまな音楽に携わる人種の目線を持ち合わせていて、そのバランス感覚が最高だと思うのです。そして「バランス感覚」を持ち合わせている人は他にもいてはりますが、ここまで全てを捧げて"実践"しているのは、後にも先にもヒダカさんだけではないか、とも思うのです。
そんな方が中心になっているバンドのニューアルバムの感想(それも40歳記念)を書け!と、言われてもですね・・・恐れ多いのにもほどあることだけはお分かり頂けるかと思います。
おかげで「popdot」はメチャクチャ聴き込ませて頂きました。僕に出来ることは「聴くこと」しかないので。通勤電車、車、会社、自宅、う○こしながら・・・もぉi-podずっと離さずひたすら聴かせて頂きました。
前説が長くなりましたが、やっと以下本題。
聴いて感じたこと(小学生並み注意)
①(今作に限りませんが)どこか懐かしくてはじめて聴いた気がしない→POP
これは同世代的な感覚なのでしょうか?歌メロとギター、シンセのフレーズがキュンときて泣ける曲が多い。
②(今作に限りませんが)時間、場所を選ばず楽しめる→POP
朝、昼、夜、深夜、満員電車の中、高速道路、渋滞中、う○こ中etc・・・アがったり、泣けたりもう大変でした。
③(今作に限りませんが)英詩が耳に入り易い→POP
普段英詩で歌ってるバンドちゃんを見ると「日本人なんだから日本語で歌う工夫しなさいよ~」と思ってしまうことが多いのですが、ビークルさんのバヤい全くそれが感じられない!なんでだろ?アホなんで分かりません!分かりませんが、英詩なのが最高であることは分かります。和訳もライトな内容が正にPOP!
④(今作に限りませんが)5人編成としてのバランスが最高→ROCK
主観ですが、リズムとバッキングギターがしっかりしていて、もう1本のギターとキーボードが傍若無人、そしてボーカルがド真ん中に入ってくる・・・正に5人編成の理想系。
⑤ハードな曲でもうるさくない→POP
個人的にはむやみに「音を詰め込む曲」は苦手。それがビークルさんのバヤい全く無いのがステキ。
以上。
むむむ、レベルの低さに自分であきれる。おまけに「アルバム評」でもなんでも無いですね。必死に考えましたが、こんな感想文しか書けませんでした。関係者の皆さんすいません。売り上げには全く影響しないと思います。
足元にも及びませんが僕も日高さん見習って頑張りたいと思います。出来れば今回のギャラに「爪の垢」ください。
最後に、ある打上げで、ある後輩バンドのボーカリストにヒダカさんが言ってた忘れられない(僕が盗み聞きした)言葉
ヒダカさん「○○(某若手バンドボーカリスト)、今の2倍売れるにはどーすればイイか分かるか?」
○○君「・・・・、分かりません」
ヒダカさん「今の"2倍"頑張ればいいんだよ!」
なんとシンプル!僕にとってもいまだ最高の言葉です。
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