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2007年9月17日 (月)

バナナホール

 今日17日をもって梅田の老舗ライブハウス・バナナホールが閉店になりました。無くなることは10日ほど前にメールで知りました。

 最後になる今日は、昼から夜にかけてノーギャラで有志のアーティストの皆さん約20組がライブ、そしてお客さんは無料で名残を惜しむライブになりました。

 約20年前、高校を出て専門学校に行きながら僕は何とかこの仕事をしたくてバナナホールでバイトを始めました。なんと自給¥500!当時でもかなり低めの設定でしたが「タダでライブが見れる」「コネを作れる」この2点が目的だったのでお構いなし。(実際はバイトかけもちせざるをえなくて厳しかったですが・・・)やってみて、ライブを毎日見れた経験はその後とても役にたったと思います。好きも嫌いも無く、たくさんのライブを見て、そこで動員数が解ると「あ、こんなライブをやればウケるんだ」「こんなライブだとお客さん入んないんだ」ってことをなんとなく覚えれました。

 また、知らなかった音楽にもたくさん出会えました。ここで古き良き大阪ネーティブのアーティストの方々を最低一回は見れました。大阪以外では、結成直後のBO GUMBOSや、戸川純さんのヤプーズ、駆け出しのリンドバーグ、永井真理子さん、KATZEetc・・・アンダーグランドからメジャーまで、1年くらいのあいだですが自給¥500で(クドい?)充分お釣りの来る貴重な経験をさせて貰いました。

 働き出し半年ぐらいで、サウンドクリエーターのO西さん(現MUSIC ON TV!)にお声かけ頂いて、そっちでもバイトさせて貰い(現場以外はタダ働き!自給¥500よりキツかったっす)半年後に、偶然社員募集があって就職活動を人生で経験せぬまま、念願のコンサートプロモーターになることが出来ました。これだけ見るとトントン拍子で進んだのです。それでそん時の初任給がナント・・・、もぉええですね。ちなみに自給¥500よりキツかったのは言うまでもありません。

 そんなこんなでバナナホールが無かったら今の僕は無かったのです。 大感謝しています。ホール前の通りで男の痴漢に二回出くわしたのも、バナナホールのおかげです!そんな地域だってことはそれで知りました(笑)「バナナ」の語源はそこに起因するのでしょーか??最後聞いておけば良かった。

 バナナホールは独特の“響き”をします。ホールの作りや、壁の材質や、実際の音響機器、そして何よりも歴史が育んだとも言うべきホール全体の、毎日生演奏を聴いて育った“響き方”があるのです。それがとても僕は好きで、もうこれで聴き納めと思い、忘れないように一生懸命聴きました。出演されたアーティストの方は、殆ど知らない人でしたがどれも想いが伝わる良い演奏でした。ちょっと泣けました。

 しかし「無くなる」と言われても僕としては存在が日常的過ぎて、なんか信じられない気持ちです。今度前を通った時にリアリティが沸いてくるのかなぁ、とも思います。

 スタッフの皆さん、本当に長年お疲れ様でした。お世話になりました。また、形を変えてでもやれると良いですね。せめては、大阪にこんな素敵なライブハウスがあったことを微力ですが伝えて行きたいと思います。

 ありがとう、お疲れ様、バナナホール。 

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